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コースの流れと授業

日本語教育プログラムについて


コースの流れと授業

各コースの概要

日本語教室のコースは、日本語を学んだことがない学生から、研究や就職に関する日本語を必要とする学生まで、さまざまなレベルに対応できるように構成されており、自分に合ったコースで体系的に日本語を学ぶことができます。特に初級レベルは、履修する学生の状況に合わせてコースがきめ細かく設定されているので、自分のペースで履修できます。

 

【初級コース】

・日本での生活に必要な日本語と日本文化の基礎的知識を、専門の学習・研究活動と並行して効率よく学ぶことができます(単位を必要としない学生も履修可)。

※入門コースは、主に各セメスターの履修登録期間を過ぎて来日する学生、短期滞在の学生を対象としており、S1S2は6月、A1A2は11月に開始されます。なお、初級1,2、インテンシブ初級Ⅰとは異なるテキストを使用するため、入門コース修了後、初級2に進む場合、内容に連続性が欠けることがあります。

【中級・上級コース】

・日常生活および研究生活に必要な日本語および文化の知識をスキル別に学ぶことができます。また、日本人学生とともに学ぶ多文化理解プロジェクトコースもあります(単位を必要としない学生も履修できます)。

履修登録

1.履修登録までの流れ

工学日本語教室で日本語を勉強するためには、全員必ずSTARシステム(Students Tools for Access and Review)にアカウントを作成し、オンラインでプレイスメントテストを受けてください。単位が必要ではない人も、プレイスメントテストを受けなければコースに登録することができません。

通常、プレイスメントテストは各学期開始の1ヶ月前から受けることができます。テストを受けると、現在の日本語能力で今学期履修できるコースのリストがSTAR画面に表示され、その中から実際に自分が履修したいコースに登録します。

*単位が必要な学生は、STAR登録を済ませてからUTASでの単位登録をしてください。STAR登録をせずにUTASのみ登録しても授業を受けることはできません。

2. プレイスメントテスト

プレイスメントテストは大きく分けて2つのパートがあります。
【パート1】日本語レベルに関する自己評価
現在の自分の日本語で何ができて何ができないかについての質問に答えます。自分の能力を客観的に把握できているかを確認するとともに、パート2で、どのレベルの試験を受けるのが適切かを総合的に判断するために重要なものですので、必ず正しく答えてください。
*日本語をまだ学習したことがない場合も、必ず解答して下さい。

【パート2】日本語スキル別評価
文法、読解、聴解、作文の試験に回答します。全ての試験は、オンラインで1度のみ受験が可能です。途中でログアウトしたり、ネット回線が切れたりした場合、再受験はできませんので、インターネット環境が整っているところで最後まで解答してください。
*日本語をまだ学習したことがない場合は、このスキル別評価の試験を受けずにスキップボタンで初級コースの登録へすすみます。

以上の二つのテストを終了すると、次学期に自分が履修できるコースのリストが表示されます。その中から、履修したいコースの登録をします。

これらのテストは、現時点での日本語のレベルを判断し、適切なコースで学習が開始できるようにするためのものです。日本語コースの成績とは全く関係ありません。したがって、必ず自分の実力で正しく解答して下さい。授業が開始してから、実際の日本語レベルが違うと判断された場合、コース変更をしなければいけません。コース登録変更期間は限られていますので、テストを適切に受け、最初から、自分に合ったレベルのコースに登録することが重要です。

3.レベル

工学系研究科日本語教室の日本語コースには、初級Ⅰ、Ⅱ、中級1、2、3、上級1、2の計7レベルあります。

【初級】初級のⅠ、Ⅱレベルともに、一般コース(週2~3コマ)とインテンシブコース(週4~5コマ)があります。また、初級Ⅰレベルは、S2、A2に開講の入門コースがあります。

【中級】

中級の1、2、3レベルには、総合、会話、聴解、読解、文章のスキル別コースがあります。また、各レベルに応じた工学系専門のコース(中級1:専門読解、中級2:専門語彙・漢字、中級3:専門読解)や、就職支援コースである日本語キャリアブリッジ(中級3)、留学生と日本人学生が相互文化理解を深める多文化理解プロジェクトコース(中級3~上級1・上級2および日本人学生対象)があります。

【上級】

上級の1,2レベルには、総合、会話、聴解、読解、文章、のスキル別コースがあります。また、就職支援コースとして日本語キャリアデザイン(上級1,2対象)があります。

4. STARの登録

履修者は、自分がSTARに登録した情報に従って、各コースの出席や成績管理を行い、次学期以降も同じアカウントを使用します。また、最終成績の確認や修了証の発行申請、文化体験イベントの申し込みなどもこのSTARシステムを使って行いますので、必ず自分のIDとパスワードを保管して下さい。もし忘れてしまった場合は、メールアドレスが分かればSTARトップページからパスワード再発行の手続きをすることができます。

*セクションが複数あるコースの場合、セクション間の移動は、原則できません。STARの操作により出席や課題提出等のデータが削除されるおそれがあります。

5.UTASの登録

工学系研究科日本語教室の日本語科目の単位が必要な場合は、各自でUTASに登録を行います。また、その単位が卒業要件の単位に認められるかどうかは、それぞれの専攻によっても異なりますので、各自専攻事務室に確認して下さい。

評価・単位

1.試験(中間・期末)

・各コースとも中間・期末試験(もしくは課題)を実施します。学会参加等でやむを得ず欠席する場合、試験実施日から1週間以内であれば、追試を受けることができます。追試受験の場合、点数の80%が成績に反映されます。

2.評価

・各コースの評価は、定期試験(中間・期末)、クイズ、課題、教室活動等によって決まります。評価基準は次の通りです。
A: 80-100%, B: 65-79%, C:50-64%, F: 0-49%.

・出席率が70%に満たなかった学生と、期末試験もしくは期末課題を受験、提出しなかった学生は、未修了となり、コース修了が認められません。

・C以上の評価を取得してコースを修了した学生は、次学期にプレイスメントテストを受験せずに、1つ上のレベルのコースを受講することができます。

1)初級コース修了者:1つ上のレベルのコースに登録可能
2)中上級コース修了者:修了コースと同じスキル(総合、読解、文章、会話、聴解)の1つ上のレベルのコースに登録可能

・未修了または評価がFの場合、次のセメスターで同じコースに登録できます。

3.単位

・工学系研究科日本語教室のコースは特別コースを除き、すべて単位認定が可能ですが、単位が不要な学生も受講できます。

・日本語科目の単位が大学院の修了要件を満たすかどうかは、各自の専攻事務室で確認してください。

・単位が必要な学生は、必ず日本語教室のSTARと東京大学のUTASの両システムから、履修登録をしてください(履修登録「4.STARの登録」「5.UTASの登録」参照のこと)。

4.修了証

・履修したコースをC以上の成績で修了した学生は、そのコースの修了証をSTARの学生ページからダウンロードすることができます。ダウンロード期間は成績公開日*から1年です。
* S1S1: 3月1日 A1A2: 9月1日

履修上の注意

1.教室・時間

・各コースの授業が行われる教室はシラバス・時間割でお知らせします。STAR(Student Tools for Access and Review)でも確認できます。

・教室変更は、STARのメーリングリストを通してコースごとに履修登録している学生に周知されます。また、オフィス前の掲示板および変更前と変更後の教室に掲示されます。

 

・講義時間
1限目   8:30~10:15
2限目  10:25~12:10
3限目  13:00~14:45
4限目  14:55~16:40

2.欠席・遅刻

・授業を休んだ場合、理由を問わず、欠席とみなします。
・30分以上の遅刻・早退は欠席とみなします。
・3回の遅刻、早退は、1回の欠席とみなします。

3.休講・補講

・大学の行事や担当教員の都合で、授業が休講になる場合があります。あらかじめ決定している休講は、シラバスに記載されます。
・担当教員の事情による急な休講の場合は、教員から履修者にメール等で連絡します。
・天候、地震等の警報により休講になる場合があります。早朝の場合は、履修者、教員全員にメールでお知らせします。それ以外の場合は、ホームページに掲載します。
・休講は、原則的に補講が実施されます。補講ができない場合、それに代わる課題提出が求められます。補講・課題は、担当教員の指示に従ってください。